赤旗 No.155-6面(1933/8/21) スパイ香川(本名三船)の判明せる素性


スパイ香川の處分發表の節我々は, 彼の身許の詳細について調査中であることを豫告しておいたが,最近,次の諸點が判明した. 同志諸君. この破廉恥なるスパイ三船(香川)は, 正軆をあばかれる危険が迫るや, 黨の革命的断罪を恐怖して, 秘密警察の指令によつて, 八百長的に逮捕され, 29日の留置場生活の後, 再び出て来て, ××, 或は××にその姿を現し, 憎むべし, 機あらば, 再び黨攪亂のため活躍すべくねらつている. 彼を發見し次第, 断乎たる階級的制裁を加へ, 再びスパイとして潜入せんとするこの破廉恥漢の意圖を粉砕せよ!

1. 本名 三船留吉 25歳

2. 本籍 秋川縣

3. 寫眞 掲載の通り 但し現在は之より少し老けて見える

4. 1930年頃全勞亀戸分會にいたときより既にスパイとして活躍す(尚, 黨潜入の時期は, この前の發表では1933年3月とされていたがこれは誤記で1931年度に黨に潜入したものである)

日本共産黨中央委員会