土佐清水市

平成25年9月土佐清水市議会定例会会議録

第9日(平成25年 9月11日 水曜日)

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議事日程

日程第1 一般質問

日程第2 議案の委員会付託

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本日の会議に付した事件

日程第1から日程第2

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議員定数 14人

現在員数 14人

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出席議員 14人

1番 矢野川 周 平 君 2番 森 一 美 君

3番 小 川 豊 治 君 4番 西 原 強 志 君

5番 永 野 裕 夫 君 6番 岡 林 喜 男 君

7番 永 野 修 君 8番 岡 ・ 宣 男 君

9番 瀧 澤 満 君 10番 岡 林 守 正 君

11番 仲 田 強 君 12番 井 村 敏 雄 君

13番 橋 本 敏 男 君 14番 武 藤 清 君




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次に、「はだしのゲン」閲覧制限問題についてでありますが、この問題が島根県松江市教育委員会の清水教育長が広島の原爆被害者を描いた漫画「はだしのゲン」を市内の小中学校の児童生徒に見せないよう閲覧制限をした問題であります


松江市の「はだしのゲン」をめぐる動きを見てみますと、2012年4月に市民が「はだしのゲン」を小中学校図書室から撤去をすることを申し入れています。8月に市民が同じ趣旨の陳情を市議会に提出。そして9月に市議会の教育民生常任委員会が陳情の継続審議を決定。そして12月5日に市議会本会議が陳情を全会一致で不採択としております。そして12月17日に市教委が小中学校に「はだしのゲン」の閲覧制限を要請をしております。そして、2013年1月9日に、市教委が再度要請。8月22日に教育委員会議で初めて閲覧制限を議論をしております。そして8月26日に教育委員会議で要請の撤回を決定をしております


これが一連の流れであります


この陳情をした市民は、高知市に住む男性で、この男性は高知市議会でも昨年の11月に同様の陳情を行いましたが、全会一致で不採択になっております


しかし、松江市教委は、日本軍の切首や女性暴行の描写を問題にして、教育委員会議にも図らずに校長会で自由に閲覧できない閉架措置の要請を2回行い、この問題が8月になって明らかになり、批判の声が県内外に広がったものであります


この閲覧制限について、描写が過激で残虐だとしていますが、この作品は戦争の事実をきちっと伝えるために、あえて描写を使い、しかもゲンがそういう悲惨な体験をしながらもたくましく、人間らしい心を失わず、生きていく姿を描くことが主眼の作品です


今は、子どもたちが戦争体験を聞く機会も失われていく時代にあります。継承の風化も懸念をされております。漫画という媒体で子どもたちが当時の歴史について触れられるという点も、日本だけではなく、世界的にもすばらしい作品です。ですから、平和教材として使われているわけでもあります


教育長に伺います


私は今回のような子どもたちの学ぶ権利にかかわる重要な事項が、教育委員会の会議にもかけられず、事務局の独断で閲覧制限の要請がされることは、教育行政の適切なあり方からも問題だと思います


また、教育委員会が閲覧・貸し出しを制限することで、一番軽視をされているのは現場の声ではないかと思います


教育者でもある教育長は、「はだしのゲン」の閲覧制限について、どのような認識を持っておられるのか、よろしく答弁をお願いいたします


○副議長(小川豊治君)

教育長



(教育長 弘田浩三君自席)


○教育長(弘田浩三君)

お答えいたします


はだしのゲン」は、漫画家中沢啓治さんの自身の被爆体験をもとに描いた漫画で、忘れてはならない戦争の悲惨さを伝えるとともに、恒久平和の願いを児童生徒に漫画でわかりやすく伝えるものと認識しています


この議場におられる議員各位、また執行部の皆さん方も、一度は読まれたことがあろうかと思います


本市教育委員会としましては、従来どおりの認識、対応であり、変わっておりません。また、委員会の合議を得ず、閉架措置を行ったことについて、松江市教育員会は、校長会への協力依頼であり、強制ではないとしていたようですが、2回にわたり周知徹底をしたとのことで、そのことを本市に置きかえれば、土佐清水市教育委員会教育長事務委任規則第2条第1項第16号のその他の重要な事項に該当する事案と思われ、委員会審議をすべきであったと考えます


以上でございます



○副議長(小川豊治君)

6番 岡林喜男君



(6番 岡林喜男君発言席)


○6番(岡林喜男君)


ありがとうございます


本当に教育者として、私自身、信頼のできる、これから土佐清水市の教育が任せる人材であると確信をいたしました


今後においても、教育現場の自主性を尊重して、そしてまた教育委員会の民主的な運営をよろしくお願いをいたしまして、私の質問の全てを終わりたいと思います。ありがとうございました

○副議長(小川豊治君) この際、暫時休憩いたします