前書

あわただしく流れ行く歳末の中から, いろいろな表情をさぐってみる. 何となく身につまされることもあろうかというのがねらい 「極月の塔の下なる立話…盆城」そうしたちよつとした立話の材料にでもなれば…というわけである

山武郡片貝町から豊海,白里にかけての九十九里の砂浜に活きのいい大漁節が消えて久しい. 夏に避暑客しか訪れることのなかった豊海町が米軍対空射爆場として全国の注視を集めるようになってから6年あまり, 地元の人たちは時折思い出したように基地撤廃の火の…