反戦・反核訴えた故・四国五郎さん、ギャラリー常設へ(朝日新聞 06/06 14:50)

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戦後の言論統制下から、絵画や詩で反戦反核を訴え、原爆投下直後の広島を舞台にした絵本「おこりじぞう」の挿絵でも知られる四国五郎さん(1924〜2014)の初の常設ギャラリーが9日、郷里の広島県三原市にオープンする


同県のほぼ中央に位置する小さな集落、椋梨(むくなし)地区。5年前に廃校となった旧椹梨(くわなし)小学校の二つの教室(計70平方メートル)に「四國五郎ギャラリー」は開設される


四国さんは椋梨で10歳まで過ごし、広島市に移った。幼い頃から絵の才能を発揮し、画家を志したが20歳で徴兵され陸軍へ。終戦と同時にシベリアに3年間抑留された。復員し、三つ下の弟の被爆死を知る。それが、戦争反対を訴える創作活動につながった


広島市役所で働きながら、原爆詩人・峠三吉らと交流を深めた。50年代初めの言論統制下には、峠の詩に絵をつけた「辻詩(つじし)」と呼ばれるポスターをゲリラ的に街に貼り出すなどして反戦を訴えた … [以下略] …