毎日新聞 2017年11月21日(22日 朝刊31面【社会】)

ミニストップ:藤本社長「誰もが安心に」 成人誌販売中止(成人雑誌置きません) 2017年11月21日


(写真)握手を交わすミニストップの藤本明裕社長(左)と千葉市熊谷俊人市長=千葉市役所で2017年11月21日、信田真由美撮影


(来年から全店で 千葉市で1カ月先行)

コンビニエンスストア大手のミニストップ(本社・千葉市)は21日、来月1日から千葉市内の全43店舗で成人向け雑誌の販売を中止し、来年1月1日からは全国の全2245店舗で実施すると発表した。記者会見した藤本明裕社長は「誰でも安心して使える店づくりをする」と述べた


販売中止の対象は「各都道府県が条例で18歳未満への販売を禁止した雑誌類(有害図書)」などとし、一般週刊誌や写真週刊誌は対象外


千葉市は昨年度、子供への配慮や2020年東京五輪パラリンピック開催で外国人旅行客が増えるのを踏まえ、有害図書の表紙の一部をフィルムで隠す実証実験の実施を決定し、同社を含むコンビニ4社に協力を要請。結局、4社とも「作業負担が大きい」といった理由で難色を示し、市は実施を断念した。しかし、同社は、利用客から「子供の目線で困る」との声もあったことから検討を進め、取り扱いそのものを中止すべきだとの結論に至ったという


同社によると、働く女性の増加で近年は女性利用客が増える傾向にあるという。藤本社長とともに会見した熊谷俊人市長は「取り組みの輪が広がり、青少年や女性はもちろん、多くの人が快適に暮らせる環境が広がる」と話した


販売中止について、日本雑誌協会は「各法人の判断なので協会としてコメントする立場にはない。しかし『成人誌』の該当基準があいまいなうえ、どういった内容の雑誌が対象になるのかが不明確で、この点について危惧する」とコメントした【信田真由美】[*1]



http://micro.asahi.com/i/article/ASKCP3TNFKCPULFA005.php

*1:朝刊紙面には写真無し