私たち「成田空港から郷土とくらしを守る会」は成田空港建設が本格化した1971年3月より、45年にわたり、周辺住民の生活と権利と安全を守るために活動してきました

さる、11月20日に、南スーダン国連平和維持活動で、安全保障関連法に基づき可能になった「駆け付け警護」などの新任務に対応する陸上自衛隊11次隊の先遣隊が、成田空港から民間旅客機を使って出国したと報道されています


成田空港につきましては、1972年4月15日に締結された「平和塔遷座の際の『取極書』」[*1]においても、当時の運輸大臣 丹羽喬四郎氏、千葉県知事代行 川上紀一氏、新東京国際空港総裁 今井榮文氏 が署名・捺印して、第三条一項で「新東京国際空港は純然たる民間空港であり、安保条約およびこれに基づく地位協定の存在にもかかわらず、これを軍事的に利用することは絶対に認めない」と約束しております[*2]


さらに、1972年9月20日に、当時の航空局長立ち会いのもと、空港公団総裁と本会を初めとする周辺住民との間で「新空港は、純然たる民間航空のためのものであり、軍事利用させることはない」とする「航空公害に関する交渉覚書」[*3]が取り交わされています


これらの約束については昨年11月10日に行われた「イラク復興支援」時の成田空港軍事使用問題に関する交渉で、国土交通省は「約束についてと、その経緯については、防衛省側に伝えてある。防衛省は約束について、良く理解していただいていると思う」と回答し、この席には貴省の統合幕僚監部 参事官付 防衛事務官 松本隆治氏が同席していました

*1:平和塔遷座の際の「取極書」→http://www.rose.sannet.ne.jp/na_iwata/torikime.html

*2:1972/4/15付 空港公団総裁 今井榮文氏の藤井日逹上人宛て手紙は、日本山妙法寺成田道場(航空博物館隣)仏舎利塔の前に石碑が建てられている → id:dempax:19720415

*3:「航空公害に関する交渉覚書」→http://www.page.sannet.ne.jp/km_iwata/oboegaki.html