九十九里にあった米軍基地/2月6日郷土史家・古山さんが講演

太平洋戦争終結から3年後九十九里浜に突然出来た米軍基地「キャンプ片貝」の当時の様子を,住民への聞き取りや議会資料の調査を基に昨年纏めた郷土歴史家の古山豊さんが来月6日,匝瑳市の市民ふれあいセンター[*1]で「九十九里の米軍基地」と題して講演する【柚木まり】


主催は教員らでつくる東総歴史教育者協議会


キャンプ片貝は十年にわたり、高射砲演習場として使用され、住民が「ドカン」と呼んだ高射砲の爆音や爆風で周辺民家の家が被害を受けたり、鰯漁など漁業への影響もあった。米軍車両や無人機「赤とんぼ」による事故も相次いだ。キャンプ片貝に関する資料は少なく、古山さんは当時の大網白里町(現大網白里市)の町長宅に残っていた書類から住民の苦悩を読み取ったり、今も地元で暮らす人びとに話を聞いて基地の様子を研究した


協議会事務局で高校教諭の野口政和さんは「地元の九十九里の米軍基地に今の沖縄のような状況があった。沖縄の基地問題を身近に感じてもらいつつ、戦後七十年を過ぎても引き続き戦争について考えていきたい」と参加を呼びかけている


講演は午後2時から


参加費500円(高校生以下は無料)


問い合わせは事務局=電話…090-4822-9104=

*1:匝瑳市市民ふれあいセンター…. 住所〒289-2141. 千葉県匝瑳市八日市場ハ793番地35 http://www.city.sosa.lg.jp/index.cfm/17,0,254,506,html 総武線八日市場駅から1.5km 市役所の先=近く