歴史偽造 自民が公約 【「慰安婦」問題】「性奴隷」批判に「断固反論」

自民党の総選挙公約に日本軍「慰安婦」の「慰」の字もありません. 外交の中で


虚偽に基づくいわれなき非難に対しては断固として反論し,国際社会への対外発信等を通じて,日本の名誉・国益を回復するために行動します

とかかげ,日本政府への国際的批判に挑戦する内容となっています


安倍晋三首相は10月3日の衆議院予算委員会


日本が国ぐるみで性奴隷にしたと,いわれなき中傷が世界で行われている

と述べ「河野談話」否定の発言を行いました. これに先立ち自民党の国際情報検討委員会は「慰安婦」問題について,朝日新聞の“吉田証言”記事取り消しで


『強制連行』の事実は否定され,性的虐待も否定されたので,世界各地で建設の続く慰安婦像の根拠も全く失われた

として「河野談話」を否定する決議を採択しました(9月19日)


10月には同党政務調査会のもとに,新たに「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」(委員長・中曽根弘文参院議員)を設置し


いわれなき非難に対し断固として反論していく(稲田朋美政調会長)

としています[*1]


こうした経過と合わせ,総選挙公約が,日本軍「慰安婦」問題をめぐり歴史偽造を宣言するものであることは明らかです


公約が安倍自民党の動きこそが,日本の“名誉と国益”を害するものとなっています. アジアと世界からの孤立の道に,明確なノーの審判を下す選挙にする必要があります


*1:週刊『自由民主』No.2626 自由民主党本部発行,2014/11/11(2面)【稲田(朋美)政調会長「いわれなき非難に断固反論を/慰安婦誤報受け特命委 初会合」】