作家・佐藤貴美子さんが死去


(2014/12/01追記)


【『しんぶん赤旗』2014/12/01(14面)より】


作家の佐藤貴美子(さとうきみこ)さんが11月28日,死去しました. 81歳でした. 葬儀は近親者ですませました. 喪主は長男明さん


1933年大阪府生まれ. 電通労働者として働きながら「愛知リアリズム研究会」などの文学活動に参加し,64年短編「千代」[*1]が文化評論新人賞短編小説部門に入選. 85年『母さんの樹』(本紙連載[*2])で第17回多喜二・百合子賞受賞,映画化もされました. 「民営化」攻撃で厳しくなる電話局で働きながら,労働者の群像・たたかいを描きました


日本民主主義文学会[*3]常任幹事などを歴任


本紙に「父さんのシルクロード」「われら青春の時」を連載. 著書に『母親たちの夏』『桜子』『銀の林』ほか


1959年日本共産党に入党

*1:『母親たちの夏』新日本出版社,1983/01 ISBN:9784406009591 = 「千代」(『文化評論』1964/12),「千代と奈津」(『民主文学』1968/10),「初江」(『民主文学』1979/4),「母親たちの夏」(初出『文化評論』1981/11)= に収録

*2:『母さんの樹』新日本出版社,1984/06/25 282,10p. 巻末楽譜:林学作曲「母さんの樹」抜粋(『赤旗』1983/9/25-1984/1/31 連載) ISBN:9784406010528

*3:「日本民主文学同盟」とは呼ばないんですね,知らんかった,そのうちに「民主青年同盟」は「民主主義青年会」にでもなんのかな?レーニン先生の『青年同盟の任務』を調べておこう