目次

1. 加害責任はどこまで明らかになっているか/吉見義明


-1. 日本軍「慰安婦」制度はなぜつくられたか


-2. 強制とはなにか,「暴力的に連行する」ことだけが問題か


-3. 慰安所の状況はどのようなものだったか


-4. 植民地からどのように連行されたか


-5. 戦地・占領地からどのように連行されたか



2. 慰安婦」制度はどのように裁かれたのか/林博史


-1. 東京裁判と「慰安婦」問題


-2. BC級戦犯裁判と「慰安婦」問題


-3. 戦犯裁判における「慰安婦」認識


-4. 他国の軍隊の場合


-5. 日本の裁判所による事実認定



3. 被害者の証言は何を明らかにしているか/西野留美


-1. 強制連行の定義とは


-2. 植民地朝鮮・台湾からの徴集


-3. 日本国内からの徴集


-4. 占領地における徴集


-5. 「慰安婦は性奴隷ではない」のか



資料編


-1. 陸軍省副官通牒「軍慰安所従業婦等募集に関する件」 1938/3/4 (付)この文書の読み方(吉見義明)


-2. 内務省警保局「支那渡航婦女に関する件伺」1938/11/4


-3. 台湾総督府・外務省・台湾軍電報 1942/1 - 3月


-4. 第21軍司令部「戦時旬報(後方関係)」1939/04/11 - 20日


-5. 軍政監部ビサヤ支部イロイロ出張所よりイロイロ憲兵分隊宛 1942/11/22


-6. 岡村寧次の回想『岡村寧次大将資料』(上)原書房,1970年


-7. 東京裁判検察側証拠書類 1946/7/5


-8. 中国人「慰安婦」一次訴訟東京高裁判決 2004/12/15


-9. 「慰安婦」関係調査結果発表に関する内閣官房長官談話(「河野談話」) 1993/8/4


-10. 「日本軍「慰安婦」問題に関する声明」日本の戦争責任資料センター 2007/2/23


-11. 日本軍「慰安婦」問題についての米下院決議 2007/7/30


-12. 「提言/日本軍「慰安婦」問題における謝罪には何が必要か」日本の戦争責任資料センター,「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク, アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」ほか賛同団体 2007/7/31


資料の趣旨


1-3: 軍中央や政府機関の慰安所設置・「慰安婦」徴集・輸送など基本的な関与の文書


4-5: 慰安所の実態を示す文書


6 : 軍高官の証言


7 : 連合国が認定した「慰安婦」強制を示す文書


8-9: 日本の裁判所・政府による事実認定・認識


10-12: 研究の到達点ならびに、解決のために何をなすべきか



『ここまでわかった日本軍「慰安婦」制度』p.71