(アイン)シュタインの予言/駄洒落系?
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via 日夜困惑日記@望夢楼 2006/03/05「アインシュタインは『万世一系の天皇を戴く日本がいずれ世界の盟主となるであろう』と予言した」http://clio.seesaa.net/
中澤英雄の論文収蔵庫 http://deutsch.c.u-tokyo.ac.jp/~nakazawa/
- ▼その他の論文・エッセイなど>アインシュタインと日本(2005/11)>出典と要約 http://deutsch.c.u-tokyo.ac.jp/~nakazawa/others/einstein.htm
- アインシュタインと日本(『到知』*1 2005/11月号pp.120-126 pdf 1.66MB) http://deutsch.c.u-tokyo.ac.jp/~nakazawa/others/chichi.pdf
- (アイン)シュタインと日本part.3 http://www.yorozubp.com/0511/051109.htm
アインシュタインの予言 http://www.aiweb.or.jp/en-naka/column-5/column.htm
近代日本の発展ほど世界を驚かせたものはない.
一系の天皇を戴いていることが今日の日本をあらしめたのである.
私はこのような尊い国が世界に一ヶ所ぐらいなくてはならないと考えていた.
世界の未来は進むだけ進み, その間幾度か争いは繰り返されて, 最後の戦いに疲れる時が来る.
その時人類は, まことの平和を求めて, 世界的な盟主をあがなければならない.
この世界の盟主なるものは, 武力や金力ではなく, あらゆる国の歴史を抜きこえた最も古くてまた尊い家柄でなくてはならぬ.
世界の文化はアジアに始まって, アジアに帰る.
それにはアジアの高峰, 日本に立ち戻らねばならない.
われわれは神に感謝する.
われわれに日本という尊い国をつくっておいてくれたことを
今から80年も前に日本を訪れたアインシュタインが残した言葉である. 日本人よ誇りと自信を持とうではないか
- 近代日本の発達ほど, 世界を驚かしたものはない.
- この驚異的な発展には, 他の国と異なる何ものかがなくてはならない.
- 果たせるかなこの国の, 三千年の歴史がそれであった.
- この長い歴史を通して, 一系の天皇をいただいているということが, 今日の日本をあらせしめたのである.
- 私はこのような尊い国が, 世界に一カ所位なくてはならないと考えていた.
- なぜならば世界の未来は進むだけ進み, その間幾度か戦いは繰り返されて, 最後には戦いに疲れる時がくる.
- その時人類はまことの平和を求めて, 世界的な盟主を挙げねばならない.
- この世界の盟主なるものは, 武力や金力ではなく, 凡ゆる国の歴史を抜き越えた, 最も古くまた尊い家柄ではなくてはならぬ.
- 世界の文化はアジアに始まって, アジアに帰る.
- それはアジアの高峰, 日本に立ち戻らねばならない.
- 吾々は神に感謝する, 吾々に日本という尊い国を, 作って置いてくれたことを・・・・
★出典:河内正臣著*2『真実のメシア=大救世主に目覚めよ』(山手書房新社, 1992年) 66頁.【中澤英雄 アインシュタインと日本part.2】
名越二荒之助『新世紀の宝庫・日本』(1977 日本教文社) http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/nagoshi/nagoshi.htm
今村均『祖国愛』(1956 日本文化協会)
『天中』第1巻第1号26頁(1961 天中会本部)→谷口雅春「日本への回帰(一)」『理想世界』(1966 Oct. 日本教文社) http://www.sni.or.jp/
【中澤英雄 アインシュタインと日本part.2】
筆者がこれを虚構と判断する理由は,
(1)どこにも確固たる典拠がない.
(2)内容がアインシュタインの思想と矛盾する.という2点である.
ところがその後も, この【予言】をアインシュタインの真実の言葉だと思いこむ人があとを絶たないようだ. 6月になって, 立て続けに数冊の雑誌でこの予言が真実のものとして引用されているのを見て驚いた.
これはまことに困った事態である. 日本人がこのような作り話を信じていることが海外にまで知られれば, 「日本人はアインシュタインの名を騙ってまでそんなに自国を自慢したいのか」というように, 日本人への軽蔑に転化しかねないからである. 筆者は日本人の一人として, 日本人が笑いものにされるのはうれしくない. したがって, その内容がいくら「親日的」であろうと, 日本への嘲笑につながりかねないこの偽予言を, このまま放置しておくことはできないと考えている.
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筆者の探究は現在のところ, 1956年までしかさかのぼれていない. しかし, この【言葉】の背後には, 明治以降のきわめて興味深い日本精神史の問題が潜んでいることも見えてきた. それ以前の文献を見つけ, 「Part 3」を書きたいと思っているが, 読者のご協力をお願いしたい.
田中智学『日本とは如何なる国ぞ』(1928)
海江田信義『須多因氏講義』(1889 宮内省)[『明治文化全集』(日本評論社)第1巻「憲政篇」所収]
TDSF Home Page http://www02.so-net.ne.jp/~jkobayas/index.html
「と」書室 http://www02.so-net.ne.jp/~jkobayas/tosho.html
続・日本SFごでん誤伝-世紀末読書術-
第4章 ニッポン人はこんなにエラい 中山忠直『日本人の偉さの研究』 http://www02.so-net.ne.jp/~jkobayas/text/zgoden05.html
長谷川亮一 謎の疑似科学世界 http://homepage3.nifty.com/boumurou/tondemo/
近代日本における「偽史」の系譜-日本人起源論を中心として- http://homepage3.nifty.com/boumurou/tondemo/gishi/gishi.html
歴史学の戦中と戦後-皇国史観」と戦後歴史学の出発(同時代史学会News Letter 第4号 2004年5月 ISSN 1347-7587) http://jachs.hp.infoseek.co.jp/newsletter/004/NL004.html#Hasegawa15
虚構の皇国-皇国トンデモ本の世界 http://tadanorih.hp.infoseek.co.jp/
虚構の皇国ブログ http://www.doblog.com/weblog/myblog/14406
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*1:『到知』好評記事 http://www.chichi.co.jp/articles/articles.html 村上和雄筑波大学名誉教授, 西原克成医学博士ほか掲載
*2:河内正臣氏については「天皇の真実」縁の花村 ご支援コーナー http://www.geocities.jp/ennohana/koutitenno.htm 参照