「ごはん実験」考

知り合いの編集者に聞いた話ですが, 今売れている本は, すぐにやせる, すぐに金持ちになる, すぐに英会話ができるような本だそうです. つまり困難な目標をいかに簡単にできるかです. しかも実際は胡散臭い内容で, 実現できていないことが多いのです. これは, まるでTOSSのようではないでしょうか.


向山氏は, 5点, 10点しかとれない子どもを90点, 100点とれるようにした, といわれるのは, まさにそのような胡散臭さそのものです. いろいろな方法がありますが, 学問には王道はありません.


また, 問題解決学習では, 子どもたちが学習内容を構築していきます. 水に声をかけて凍らせても, 何の意味のないことが, 授業で実証されます. TOSS型の授業では, 学習内容は教師が規定し, それを子どもに注入していくだけです. 子どものクリティカルな目を奪っていきます. それだけにたいへん問題だと思っております. このような教育的(初等教育)的な背景があることもご理解いただければ, TOSSの授業内容がご理解しやすくなると思います.

【TOSSウォッチング掲示板 投稿No.[305]http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/bbs02/list.php

2006年3月 第61回物理学会年次大会(愛媛大学松山大学)
(「物理と社会」分科シンポジウム)「ニセ科学」とどう向き合っていくか? http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/events/JPSsympo0306.html

ここで「ニセ科学」とは, (科学と擬似科学の境界付近にある位置づけの微妙な営みのことではなく)科学的に誤り(ないしは無意味)であることが明白であるにもかかわらず表面上は科学を装っている営みを指します. 「ニセ科学」は, 物理学の研究にはほとんど何の影響もないでしょうが, 広い意味での科学教育を考えたとき強い影響力をもつおそれがあると考えています.

2006年3月30日(学会最終日)午前9時から

プログラム

田崎晴明(学習院大学理学部物理学教室) http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/halJ.htm
はじめに --- 科学と「ニセ科学」をめぐる風景 15分(質疑なし)


菊池誠(大阪大学サイバーメディアセンター大規模計算科学部門 兼 大学院理学研究科物理学専攻 兼 大学院生命機能研究科) http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/
ニセ科学」入門 30分(質疑10分)


天羽優子(山形大学理学部物質生命化学科複雑系物質学研究グループ) http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/index.html
「水商売ウォッチング」から見えたもの 30分(質疑10分)


休憩10分


池内了著書一覧(紀伊國屋書店BookWeb)
ニセ科学」の社会的要因 30分(質疑10分)


討論と全体への質疑応答 30分

提案趣旨(物理学会に提出したもの)
科学と非科学の境界がどこにあるかというのは, 長い論争の対象とな っている難問である. この問いには決定的な答はないのであるろうが, いずれにせよ, このシンポジウムのテーマはそのような「線引き問題」ではない.

科学の成果の最良の部分がほとんど疑う余地なく真実に近いのに対応し, 一部の「科学」を装った言説はほとんど疑う余地なく何の根拠もないニセモノである. そういった「ニセ科学」は, 多くの場合, 営利活動と結びついており, 科学的であると思わせるような言説を用いることで, おそらくは意図的に, 科学に無知な人々を欺こうとしているように見える. 大手電機メーカーやマスコミを巻き込んだ「マイナスイオン」 なるものをめぐる騒動は記憶に新しい. また近年では, たとえば「水に優しい言葉をかけると美しい結晶ができる」とする, いわゆる「水からの伝言」が, 小学校の道徳 教育の現場にまで使われるといった事態がおきており, 「ニセ科学」の社会的影響力は相当に大きなものになっている.


このシンポジウムでは, そういった「ニセ科学」にターゲットをしぼり, いくつかの事例を紹介し, またわれわれ物理学者が「ニセ科学」といかに向き合うべきかを議論 する.


シンポジウムの目的は単なる「ニセ科学」叩きではない. たとえば, 「マイナスイオン」はきちんとした定義すらされておらず, 我々物理学者にとってはナンセンスな言説にすぎない. しかし, 「マイナスイオン」を信じた人々はあれを「科学」として受け取ったからこそ信じたのである. その点で, 単なるオカルトのたぐいとは本質的に異なることを理解しなくてはならない. 「ニセ科学」は単に科学の仮面をかぶっているだけでなく, 一般社会に「科学」として認知されているのである. 下世話に言うなら, 「科学」と「ニセ科学」とは同じ市場を奪い合う関係にある. そのような「ニセ 科学」といかに直面し, それらにいかに対応するかということは, 科学を学び, 研究し, 教育する者にとって, 重要な意味をもっている. なぜ(理科系の教育を受けた人までを含む)多くの人々が「ニセ科学」に引き寄せられるかを考えることで, 科学の教育, 啓蒙, 研究のあり方についても多くを学ぶことができるはずである.


ニセ科学」を正しく批判できるのは科学者だけである. そのような批判を展開していくことは, 科学者が社会に対して果たすべき重要な責任のひとつであろう. 多くの 「ニセ科学」の主張が主として物理現象にかかわるものであることを鑑みるなら, 中でも物理学者が果たすべき役割は大きいはずである.


ニセ科学」の現状を知り, それらにどのように向かい合うべきかを考えることは, 広く物理学会会員全般にとってきわめて有益であると考え, このシンポジウムを提案する.


via kikulog http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/ 2005/11/26 AERAに批判記事が出ます
事象の地平線 http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/blog/index.php 2005/11/25 AERAに「水からの伝言」批判が出る 2005/11/29 昨日発売のAERAに「水伝」批判が出た

AERA』2005/12/05≪点検しまんしょん≫号 http://opendoors.asahi.com/data/detail/7075.shtml



山形大学理学部物質生命化学科 http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/index.html



二村真由美 あなたは「水」に答えを求めますか,疑似科学が蔓延する日本社会から見えるもの(『世界』2005/07=jpg版) http://homepage3.nifty.com/oniyuri/sub05.html



水からの伝言」関連リンク集-選定版 http://www.geocities.jp/mizo4560/mizu/mizu001.html



7635log|水からの伝言 http://7635log.mizo4560.zombie.jp/?cid=2680





■ 民間版『こころのノート』

季刊『ひろば・京都の教育』2003/03 ■「心のノート」の扱われ方■ 集められた「一万人アンケート」 京都市 「心のノート」考える会 http://www.kyoto-kyoiku.com/hiroba2/hiroba133/annkeito.htm
ibid. 解読「心のノート」宗教学からの検討 「心のノート」の欺瞞性と危険性 -「畏敬の念」(宗教的情操教育を中心に) - 加藤西郷 http://www.kyoto-kyoiku.com/hiroba2/hiroba133/saigou.htm

ibid. 2002/11 No.132 特集 追いつめられる子ども? 「心のノート」から見えてくるもの http://www.kyoto-kyoiku.com/hiroba2/hiroba132/hiroba132mokuji.htm


『心のノート』とあぶない「心の教育」を許さない!京都府民集会 2002/09/29 http://www.syuppan.net/kyoto/s2-kokoro-01.htm
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講演 「心の教育」の危険性 野田正彰
京都市の教育の状況(京都市職員組合・得丸浩一さん)
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■ 熱力学/統計物理講義ノート

川勝年洋HP http://www.cmpt.phys.tohoku.ac.jp/~kawakatu/




水からの伝言』寸評集ver.0.0a(とりあえず税込み360円で手に入る『AERA』は小見出しのみ)






AERA編集部 有吉由香 ベストセラーの「トンデモ科学」度 『水からの伝言』の仰天 水が言葉を理解するという奇妙な説があれよあれよと広がって

■ 二村真由美 あなたは「水」に答えをもとめますか 疑似科学が蔓延する日本社会から見えるもの jpg版
AERA』 2005/12/05『点検しまんしょん』号(2005/11/28発売) 『世界』2005/05


ウォーター・フォー・ライフ・フェスティバル 2005/11/16 文京シビックホール
全米でヒットした映画
ドキュメンタリ映画『What the $#*!Do We Know?』

「国際生命の水協会」 江本勝会長水への愛と感謝プロジェクト Indian Board Of Alternative Medicines

1943年生まれ横浜市立大学文理学部国際関係論学科卒業
1986年株式会社I.H.M.設立
現在,国際波動研究所 I.H.M.総合研究所長およびI.H.M.国際波動友の会代表

『水からの伝言』(波動教育社)を絵本にして,世界の子どもたちに6億5千万部を無料でプレゼントするという壮大な構想である.予算は約500億円にのぼるという.【世界に水の絵本プロジェクトWPWP『水からのでんごんThe Message from Water』

水からの伝言』はフランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語をはじめ,韓国語,中国語など17カ国語に翻訳され,1999年6月からの総発行部数は100万部を超えるという.

 

映画出演者による評価[=省略=]
 


ニセ科学の典型例
江本氏の説明によると,結晶の撮影方法はこうだ.水を1種類ずつ50個のシャーレ(容器)に1滴ずつ入れて,マイナス20度以下で3時間ほど凍らせた後,マイナス5度の実験室に移し,光を当てて顕微鏡で観察する.温度が上がるので,撮影できるのは2分程度.結晶ができるのは50個のうち,数個から30個程度という
水は本当に言葉を理解するか
hado.netで公開されている結晶写真の撮影過程は
(1)水を0.5ミリリットルずつシャーレ(試験皿)にとり,そのシャーレを50個重ねてマイナス25度の冷凍庫で3時間凍らせる
(2)その氷結晶をマイナス5度の室内で顕微鏡を用いて観察・撮影する,
というもの/しかし,この説明では,圧力・温度など,氷結晶が形成される過程で大きな影響をあたえる値について,何も示されておらず,全ての結晶を同じ条件で観察したとは言えない

 

北海道大学低温科学研究所・吉川義純助教授【低温基礎科学部門雪氷相転移ダイナミクス研究グループ


北海道大学低温科学研究所・吉川義純助教授 「マイナス25度からマイナス5度に移動してすぐに写真を撮り始めたとすれば,最初と最後ではシャーレの温度はまったく異なるはずです.[中略]それぞれのシャーレで結晶の観察をしたときの温度条件はすべて異なると考えられます.また過飽和度も結晶の温度に大きく依存しますので,シャーレごとに大きく変動します.さらに,顕微鏡の照明で熱が供給されますので,結晶の成長する温度や過飽和度も変動します」「このようなことを考えると,江本氏の写真がきちんと管理された一定の物理条件で撮影されたものとはとても思えません.成長条件が変化すれば,結晶形の変化が起こるのは当然です.もちろん,言葉や音楽などに依存するなどまったくのオカルトです」
 
道徳の授業で採用
山形大学理学部物質生命化学科【複雑系研究Gr.】の天羽優子助教授も断言する

山形大学理学部物質生命化学科 天羽優子助教授は,さらに手厳しい.「ウェブなどで読んだ限り『波動』説では,物質が何がしかの情報を記憶していると主張します.さらに,それが量子物理学でいうところの波動であるかのような説明がなされます.[=中略=]天羽氏の反論はズバリ「きれいな湧き水も下水の水も日本の水もアメリカの水も,水分子そのものはまったく同じ形と大きさと質量を持ち,物理的・化学的性質も同じである.その水分子が,人の言葉や音楽に影響されて結晶の形を変えることなどありえない」だ.単純明快な話である.



エール大学物理学教授ジョン・ウェットローファー博士(統計物理・応用数学・流動原動力・液体凝縮)「江本『研究』は事実を恣意的に誤って解釈したもので,非常に悪質だ」「人々の無知につけこんで,水という本来,何の答えももっているはずのない物質が真理を知っているなどと吹き込むことは,許しがたい行為だ[=中略=]」



ロチェスター工科大学マイケル・べレズ教授「例えば,2ミリから4ミリ四方の大きさの米粒を想像してみてください.その小さな米粒の表面に,仮に100ほどの氷結晶が収まっているとします.江本氏は,その100個ほどの結晶のうちの一つを選んで,カメラのレンズを向け焦点を絞り,撮影しているのです.どの結晶が好ましいか,または好ましくないか,決めるのは,撮影する本人にほかなりません.肉眼では見分けのつかない無数の小さな結晶が密集する米粒の表面にカメラを向け,好ましい一つを選ぶのです」[=中略=]「光りの種類や量,照明角度を調節することによって,一つのモノを,まったく別のモノであるかのように見せることなど,簡単です」[=中略=]「いったいどんな基準で,どれが幸せな水でどれが悲しい水だと結論づけたのか,想像もつきません」



江本氏のいう『美晶』という定義にはまったく根拠がなく,観察者のきわめて感覚的な定義にすぎず何の意味もないとは,先の古川氏も指摘するところだ



大阪大学サイバーメディアセンタ菊池教授「江本氏らは条件設定の悪さや再現性の悪さをうまく利用しているようです.再現性が悪いために,同じ水からでも様々な結晶ができたり,あるいはまったくできなかったりします.そこから都合のいいものを選ぶわけです」「彼らは実験する水の由来を知ってやっていますから,結晶が美しくなる『べき』かどうかあらかじめ知っています」



特殊撮影専門の写真家テッド・キンズマン氏「江本氏の写真はとても売り物になるような代物ではない」「世界的に有名な中谷博士を輩出した日本から,江本氏のような人物がでてくるとは,まったく情けない.日本の学校では,いったい何を教えているんだろうね」

東京都三鷹市の主婦(46)


学校の授業で使用される江本氏の本
道徳授業での使用 Teacher's Organization Skill Sharing=教育技術法則化運動 江本裕亮「心が通い合う言葉」猪野真理「道徳 ことばをみつめる」
TOSSに参加しているある先生は「氷結晶の撮影法及びできた結晶の多様性が明記されていること」「水の結晶写真は捏造されたものではなく,本物であり撮影した数もかなりの量に及んでいること」「江本氏自身『特徴的な結晶を一つ選んで』撮影しているのであって,もっとも数の多いパターンから選んでいるのではないと認めている」との三点をあげた上で,道徳の授業で使用することに問題はないとの立場を表明している



師尾喜代子『教室がシーンとなるとっておきの話100選/中学年編 TOSS女教師の読み聞かせシリーズ2』(明治図書) p.52-53「江本氏の実験はおどろくべきものでした.水にやさしい音楽を聞かせました.モーツアルト交響曲,バッハのG線上のアリアなど.そうしたら,大変美しい結晶ばかりになりました」

広島市立八木小学校奥田隆教諭(47)【広島市立八木小学校

広島市八木小学校奥田隆先生「ものごとのよしあしの判断を結晶の美醜にゆだねるという江本氏の主張は,何ら,科学的根拠がないのはもちろんのこと,オカルト的で危険な思想である」なぜ,人は江本氏の水の話を信じるのだろうか「一つには,本に載せられた写真の美しさが,まず読者の心得をとらえるのでしょう」「二つめは,『実験』の結果として写真が載せられていることが,科学的である,あるいは真実であるというイメージを与えるのではないでしょうか.ただし,さすがに江本氏自身はこのあたりは慎重で,科学的であると明言することを巧妙に避けています.また科学的に証明できなくても実際にそうなっているのだから事実なのだと考える人もいるでしょう」「三つめは,『ありがとう』という言葉で美しくなり『ばかやろう』で醜くなる,いい話じゃないか,美しい話じゃないか,と単純に思ってしまうことです.いわゆる『いい人』たちにとって,江本氏の『実験』の結果としての写真は,こうあってほしいという願望なのです」
 
水商売ウォッチングの天羽氏「学校の先生がそんな授業をしたら,なかには,水が言葉や気持ちを理解すると本気で信じる生徒が出てきて,ゆくゆくは詐欺の被害者や加害者を増やす結果になる」

大阪大学サイバーメディアセンタ菊池誠教授(物理学)【菊池誠の物理ページ

江本勝『結晶物語』(2003年 サンマーク文庫)p.16

安井至国連大学副学長【市民のための環境学ガイド時事編:現在進行中 2005/11/20 やっかいな「水への伝言」

江本氏の津波メッセージ

江本勝氏に直撃インタビュー
科学ではなく,ファンタジーだが,今後解明されていく

江本氏への取材

■ ごはんに≪ありがとう≫実験 夏の自由研究 まじめに取り組むエセ科学 http://s.pentose.net/pukiwiki/index.php?%B2%C6%A4%CE%BC%AB%CD%B3%B8%A6%B5%E6%A1%A1%A4%DE%A4%B8%A4%E1%A4%CB%BC%E8%A4%EA%C1%C8%A4%E0%A5%A8%A5%BB%B2%CA%B3%D8 冬の自由研究 まじめに取り組むエセ科学 http://s.pentose.net/pukiwiki/index.php?%C5%DF%A4%CE%BC%AB%CD%B3%B8%A6%B5%E6%A1%A1%A4%DE%A4%B8%A4%E1%A4%CB%BC%E8%A4%EA%C1%C8%A4%E0%A5%A8%A5%BB%B2%CA%B3%D8 偶然の法則 http://tekipaki.jp/~gon/park/fram/f.guzen.htm 『お米やお水に声をかける実験をみんなでしてみよう』であたしにわからないこと. ≪『変化なし』のごはん≫の『変化なし』(上記「夏の自由研究」での記述)の意味がわからない. (A) 試料封印時に微生物が混入しなかったために,腐敗/醗酵がまったく進まなかった.(空気=酸素と触れている以上,ごはんの何らかの変質はゆっくりと進行しているはずだ) (B) 目視レベルでの外観的な変化が認められないが微生物の繁殖は進行,(顕微鏡観察または,染色や別の媒質に移して培養するなどの方法で,混入した微生物が検出できるはずだ) ごはんを黒/赤/茶色に変色させる微生物を「B型微生物」,変色させない微生物を「W型微生物」とすると,Dr.エイモット博士 *1 の波動理論[注]では「B型微生物」は『ばかやろう/きもい』を好み,「W型微生物」は『うれしい/ありがとう/HAPPY』を好む *2 ことになる. [注]波動理論では≪微生物が波動の影響を受け,微生物自体強力な波動の場を作り上げる性質を持っているのではなかろうか≫『波動の幸福論/最先端化学が生み出す新しい哲学』(1996/02 PHP研究所 isbn:4569550266)p.108とされており,滅菌処理をした実験ではない. なお波動理論の食品や医学への応用については同書p.96水産会社ゴダイのたらこへの波動水応用,p.115獣医師によるは導水の治療効果など波動インストラクタの仕事を参照. I.H.M.サイトなどごはんの実験の説明を読み直してみると(A)ではないことは明らか.

小岩の宝田歯科医院の室田恭子先生にも, 患者さんから実験報告が寄せられています. ここではその―部をご紹介します

[中略]

[写真説明]まず2つの容器に冷たいごはんを入れ, ラベル(「ありがとう」 と「ばかやろう」)を貼り, ラベルと同じ言葉をそれぞれ一回ずつ言って常温の室内に置きました. 実験の開始です. 以後言葉はかけていません.

[写真説明]これは実験開始から3ヵ月後に撮影したものです. 「ありがとう」のほう(右)は黒いカビが全くなく, 酸っぱい発酵臭がしていました. 「ばかやろう」のほう(左)はご覧のような状態で腐敗臭がしていました. 【お米やお水に声をかける実験をみんなでしてみよう!! http://www.hado.com/info/koe-kake-jikken.htm

約1か月たったらこうなった.

予想どうりだったのだが, びっくりしたのは匂い!

「ありがとう」は発酵していて, 納豆のような感じ.

「ばかやろう」はカビがたくさん発生していて, 匂いもカビくさい.

「何も書かない」は見た目は少ししか痛んでいないが, 匂いは1番強烈に臭くって鼻が曲がるかと思った.

しかし, これには非常に考えさせられたのじゃ. 【「ごはんに声かけ実験」みんなで楽しもう!-子供といっしょに実験しよう http://www.hado.com/jikken.htm

以上の記述から(B'?)白い色の醗酵/腐敗が進んでいると判断できる. さすが≪科学ではなくてポエム≫な江本博士,ごはんが『腐らない』とは言っていない.≪白≫は≪きれい≫,≪黒/茶色≫は≪醜い≫というバナナ白人の美意識を披露しているだけなのだ.


『変化なし』ごはんにウジャウジャ繁殖した微生物を写真に撮ることができれば,≪水伝≫を無邪気に信じているびりーばーさんたちに≪水伝≫のおそろしさを理解させることができそうだ.また,その微生物がからだに良くないものであれば,≪見た目にきれいだからといって良い物とは限らない≫という道徳教材にもなりそうである*3.


ということで,ごはんを腐敗/醗酵させる微生物を検索してみたのだが,みつからなかった.関連するかもしれない諸々りんく.


ざざむし http://www1.odn.ne.jp/setsuna/za_menu.html
発酵ざざむし http://www1.odn.ne.jp/setsuna/za_ferment.html



衛生微生物研究センタ http://www.kabi.jp/index.html
カビの基礎知識 http://www.kabi.jp/html/jp/kabi-menu.html
カビ汚染例>キムチと納豆パワー http://www.kabi.jp/html/jp/osennrei7.html



鮒寿司】について http://susi-lab.com/95A98EF58E69/



おじいちゃんの梅 http://www4.kcn.ne.jp/%7Emorisyou/ume.htm



野菜なんでも相談 梅の効用 http://www4.kcn.ne.jp/%7Emorisyou/ume.htm



富貴 梅干 http://www.fuuki.co.jp/health/index.html



東京農業大学WEBジャーナル
乳酸菌のパワーを探る http://www.nodai.ac.jp/web_journal/adventure/vol26.html
微生物がつくる食の"うまみ" http://www.nodai.ac.jp/web_journal/adventure/vol17.html



財団法人 日本醸造協会 http://www.jozo.or.jp/index.html
酒造協会豆知識 お酒造りの小さな主役 清酒酵母の話し
(1)清酒酵母ってどんな生き物 http://www.jozo.or.jp/i.topicsPart1200201.htm
(8)酵母の変り種 赤い清酒酵母 http://www.jozo.or.jp/i.topicsPart8.htm
本醸造協会出版物 http://www.jozo.or.jp/i.syosekida.htm



独立行政法人 酒類総合研究所 http://www.nrib.go.jp/



独立行政法人 食品総合研究所 http://www.nfri.affrc.go.jp/



日本農芸化学http://www.jsbba.or.jp/



日本生物工学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/sfbj/indexj.html
生物工学会誌 特別号 醗酵工学20世紀の歩み バイオテクノロジーの源流を辿る http://www.nacos.com/sfbj/mokuji/special.html


日本生物工学会 東日本支部 微生物コミュニケーション研究の工学的応用への検討 http://www.e-jbb.com/2005_taikai/com_index.htm


しょうゆ情報センタ http://www.soysauce.or.jp/



MISO ONLINE http://www.miso.or.jp/



社団法人アルコール協会 http://www.alcohol.jp/



農林水産省総合食料局 http://www.syokuryo.maff.go.jp/
米麦ランド http://www.syokuryo.maff.go.jp/museum/index.htm



片上醤油 http://www.asm.ne.jp/~soy/



トージバ 日本に大豆の種をまこう http://www.toziba.net/index.html



協和発酵 アルコール事業部 http://www.kyowa.co.jp/alcohol/index.html
FAQ http://www.arp-nt.co.jp/kyowa/pl_faq/pl_faq.html



TOYO-NO-AKI 米田酒造株式会社 http://www.toyonoaki.com/index.html



笹一酒造株式会社 http://www.sasaichi.co.jp/gaiyou.htm



安心?!食べ物情報 http://food.kenji.ne.jp/index1.html



食品・栄養めも
発酵食品 http://www3.ocn.ne.jp/~eiyou-km/newpage108.htm
http://www3.ocn.ne.jp/~eiyou-km/newpage111.htm



名古屋市衛生研究所 http://www.eiken.city.nagoya.jp/
食品を汚染するカビ http://www.eiken.city.nagoya.jp/molds/index.html



食中毒を起こさないためのちょっとしたコツ http://www.asama-chemical.co.jp/AOKI/TOP.HTM
食中毒菌について http://www.asama-chemical.co.jp/AOKI/SY/SY.HTM



学研サイエンスキッズ カビって何?カビについて調べよう http://kids.gakken.co.jp/kagaku/nandemo/0406.html



カビ博士の研究室 http://boukabi.cside3.com/kabihakase/index.html
カビと健康/食中毒 http://boukabi.cside3.com/kabihakase/kenkou4.html



津志田藤二郎編著『光琳選書(5)食品と劣化』ISBN:4771200238 http://www.korinbook.com/main/book/sensho5.html
東和男『発酵と醸造<2>』ISBN:4771200165 http://www.korinbook.com/main/book/hakko2.html



岡山県立大学保健福祉学部 山本研究室 http://micro.fhw.oka-pu.ac.jp/index.html
微生物の世界 http://micro.fhw.oka-pu.ac.jp/microbiology/
細菌学を創ったひとびと http://micro.fhw.oka-pu.ac.jp/microbiology/history/REKISI.html




■ 教室と授業を考えてみるために


平松式人工雪 http://users.eolas-net.ne.jp/saebou/



オンライン自然科学教育ネットワーク http://www.onsen-web.org/
楽しい科学実験・工作・観察レシピ集 http://g3400.nep.chubu.ac.jp/onsenkids/craft.html

アイスフラワー http://g3400.nep.chubu.ac.jp/onsenkids/craft/ice-flower/ice-flower.html



富山市科学文化センタオンライン図書館 http://www.tsm.toyama.toyama.jp/public/index.htm

氷の花-チンダルの花 http://www.tsm.toyama.toyama.jp/public/wadai/butsuri/no225.htm
ペットボトルの中の人工雪 http://www.tsm.toyama.toyama.jp/public/wadai/butsuri/no238.htm



中谷宇吉郎雪の科学館 http://www.city.kaga.ishikawa.jp/yuki/
雪の体験学習 http://www.city.kaga.ishikawa.jp/yuki/taiken/taiken.html



北海道大学低温科学研究所 http://www.lowtem.hokudai.ac.jp/
低温基礎科学部門雪氷相転移ダイナミクス研究グループ http://www.lowtem.hokudai.ac.jp/ptdice/



農文協 食農教育 http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/

2005/09 ミミズが土をつくる ミミズが教えてくれた グルグルめぐる土の世界 http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/200509/09_tuti03.html
2005/07 農家といっしょに生き物調べ 100円ショップのツールを活かした 田んぼの生き物観察法 http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/200507/07_100en.html


2005/07 おいしい塩のイメージを求めて ふるさと三浦の海水で塩つくり http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/200507/07_sio.html



仮説実験授業 http://homepage2.nifty.com/kamisako/





■ 付記) B型微生物とW型微生物が≪人間の言葉を区別している≫ことを証明出来たら尊師Dr.エイモット博士も≪微生物行動学≫でノーベル賞ものだ.



1973年ノーベル生理学・医学賞 http://nobelprize.org/medicine/laureates/1973/


ミツバチ KARL VON FRISCH 1973/12/12 Decoding the Language of the Bee(pdf) http://nobelprize.org/medicine/laureates/1973/frisch-lecture.pdf


ハイイロガン Konrad Lorenz 1973/12/12 Analogy as a Source of Knowledge(pdf) http://nobelprize.org/medicine/laureates/1973/lorenz-lecture.pdf


イトヨ Nikolaas Tinbergen 1973/12/12 Ethology and Stress Diseases(pdf) http://nobelprize.org/medicine/laureates/1973/tinbergen-lecture.pdf


理化学研究所・発生再生科学総合研究センタ 形態進化研究Gr. http://www.cdb.riken.jp/emo/japanese/indexj.html



 

*1:http://www.hado.com/jikken.htm

*2:得津さん=大阪府枚方市在住,中学2年生=の実験 http://www.hado.com/info/koe-kake-jikken.htm

*3:派手派手なキノコに毒キノコが多いだとか,≪人をみかけで判断してはよくない≫を考える教訓童話アンデルセン『醜いアヒルの子』=植民地的美意識の制約はあるが=だとか子供の頃に教わったものだ.TOSS信者や波動びりーばーたちは≪みかけで判断する≫ことを疑わない=それ以前に美意識の基準がどこか狂っている