本多勝一 記者会見 全文*1

2005/08/23 本多勝一

本日の勝訴判決は, まったく当然の結果にすぎない.


(1) 「百人斬り競争」が行われたことは, もともと歴史上の事実であって, 疑問の余地はなかった.


(2) 本来 歴史上のテーマに属することを裁判の対象とした 原告側の意図は, この事実を否定することで 南京大虐殺全体を否定し, さらには 日本の中国侵略そのものを否定しようとするものだった. その陰謀が破綻したことになる.


(3) この訴訟*1には感謝すべき一面もあった. 即ち 私の知らなかった 新しい事実や資料が出てきて, この歴史的事実が ますます確実に固められた点である.

*1:引用者注記:「判決」ではなくて「訴訟」