『赤旗』1977/05/19 原水禁運動と政党の立場 1977/04/19 日本記者クラブで/宮本委員長の発言


原水爆禁止運動と政党との関係について,さまざまな議論がおこなわれています.


この問題について,日本共産党宮本顕治委員長は,1977年4月19日に日本記者クラブで講演したさい,広島のジャーナリストの質問に答えて日本共産党の見解をあきらかにしました. つぎはそこでの宮本委員長の発言の大要です

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原水爆禁止運動の統合の問題で「被爆地の広島としては,政党支配という原水爆禁止運動に拒否反応があるのですが,この点についてどうですか」との問いにたいし】


おっしゃる通りですね. 原水禁運動というのは本来ひじょうに広範なそういうことを希望するすべての人が協力できるものでなくてはならない,そういうことを分裂に関係した勢力もやはり感じているわけです. そして再統一のイニシアチブをとったわけですね. あの分裂の事態も部分核停条約についてのソ連の政策をめぐる賛否がきっかけとなっているのです. そういうことで割れるべきではなかったわけですが,そういう意味では原水爆を地球上からなくすというひじょうに基本的な明白な目標で一致しまた,被爆者救援という明白な目標で一致するならば他の複雑な政治的問題を持ち込まないで二度と分裂というような状況をつくってはならないというのが私どもの実感なんです