1954/08/06 原爆・水爆禁止広島平和大会決議文


ビキニの水爆実験以来,原爆・水爆禁止への叫びが膨湃としておこり,広島県下に於ても平和と人類の幸福をねがう70余の団体が,政治・宗教・思想等の立場の相違を超えて大同団結し,県下に百万人の署名運動と一大啓発運動を展開してきた


今日,九度目の8月6日をむかえるにあたつて,私たちはここ爆心の地平和記念広場に参集し,一瞬のうちに消えさつた廿余万の同胞の凄惨な運命と,今なお,その病禍に呻吟する一万の不幸な人々の苦悩を想うとともに原子兵器の発達が人類の存立に脅威を与えている現状に戦慄の思いを禁ずることができない


ここに全県下を始め,広く全国から参集した本大会参加者の名において,左の決議をなし,国際連合ならびに関係各国にその急速な実現を要望するものである


一. 原子兵器の製造・実験ならびに使用の禁止


一. 原子兵器の禁止及び原子力管理のための国際会議の即時開催



1954年8月6日


原爆・水爆禁止広島平和大会





【出典】『原水爆禁止運動資料集 vol.1 [1954年]』(第一期・全四巻)[*1]緑蔭書房,1995/12/15 p.337





⇒ 八月六日,原爆・水爆禁止広島大会を開くにあたって id:dempax:19540719


*1:解説:小林徹,神奈川県立公文書館/広田重道コレクション「平和運動資料」