□戦後処理


問1. 何故斯んな事態になつたか


答 新型爆弾の出現と,ソ聯の参戦に因ること,大詔に拝する通りである



問2. 軍は何故最後迄戦はなかつたか,軍を絶対信頼せよ,必勝確算ありと国民の指導を今が今迄やつて乍ら


答 軍は勿論万死以て必勝を期したのであるが,天皇御親率の皇軍であり股肱である我々は御聖断に対し奉り絶対髄順こそ忠節であることを信ずる



問3. これから如何なるであらうか


天皇を戴き皇室を中心として進む国体には変りはない. 大御心即万民の心たる我国に在りては断じて変りはないのである,今までに倍して陛下と心を一にし団結を鞏固にして行かねばならぬのであるが,国民生活の上にも更に苦痛は加重せらるることは必定であらう,断乎忍苦に堪えて国体護持に進むだけである



問4. 国体は如何なるか(前答に略々同)


答 国体には依然変りはない,天皇を戴き皇室中心の日本帝国として存在する



問5. 食糧事情は如何なるか


答 当分の間増々苦しくなるであらう,航空燃料としての,あるこーる原料の藷が食料となるにはなるであらうが…