赤旗号外 国際共産党日本支部 日本共産党中央委員会 1932.12.24

赤旗号外
国際共産党日本支部
日本共産党中央委員会


1932.12.24
定価一銭


[謄写版刷り(通常は活版), 「赤旗」LOGO 背景が無地(通常は「鎌とハンマーの旗」等の絵がある)]



    檄!!!

全国の労働者農民失業者兵士諸君!

[A5横長用紙に縦書き…以上の見出の左に本文…本文は3段(1行15文字, 1段26行)]



我が党中央委員会が再三再四指摘した如く軍事的=警察的天皇制は恐慌によつて爆発点まで推し進められた凡ゆる矛盾をソヴェート同盟攻撃・新帝国主義戦争によつて即ち幾百万大衆の犠牲によつて解決せんとしている. 天皇を先頭とせるブルジョア地主は新たなる戦争が日本及植民地大衆の決死的反戦闘争を暴力によつて抑圧する事なしには断じて遂行されない事を知つている. 事実日本及植民地の英雄的反戦闘争は世界プロレタリアートの最先端に立ちこれに対する世界プロレタリアートの信頼と支持は絶大なるものだ. そして其の先頭に立つて決死的に戦ひ現在戦つた日本共産党の正しき英雄的行動は天皇制の戦争を遅延せしめ奴等の土台を強力にゆり動かしている


全国の労働者農民失業者並に兵士諸君!


10月30日来の我が党に下された弾圧はこの観点によつてのみ理解されるのであり我々は此の点から闘争を推し進めて行かねばならない


我々は残念にも編輯局の有能な同志を奪はれ印刷局は将に敵の手に使用されんとしている. 我が党中央委員会は断乎として編輯局の残余の部分及び印刷局に解散を命ずる. 然し乍我々は労働者農民の血と汗で建設された印刷所を敵の手に渡す事は出来ない. 我々はあく迄其の奪還の為に戦ふであらう. 然し乍ら我が光輝ある赤旗を一時たりとも停止する事は出来ない. 吾吾はこの巨大な歴史的瞬間にこそ大工場大経営の労働者の手によつてプロレタリアート農民の革命的闘争の先頭に立ち指導者であり組織者であり煽動者である赤旗を発行し天皇を先頭とせるブルジョア地主の牙城に幾百万大衆を動員しなければならない


そして我が光輝ある中央機関紙赤旗を守り成長させるものは実に労働者農民の工場経営に於ける我が党の政策の下に推し進められて行く英雄的闘争であり其の闘争の中で集められて行く労働者農民の血と汗の結晶たる基金


全国の労働者農民失業者並に兵士諸君!


戦争と餓死とテロルの天皇制そして恐慌と幾百万大衆の闘争によつて打ち砕かれんとする天皇制に最後の一撃を加へるものは大工場大経営兵営に於ける諸君の執拗な非妥協的なボリセビーキ的闘争だ. 凡ゆる工場経営で兵営で日常闘争を激発せよ. 個々の闘争を反戦闘争, 政治的自由の闘争に推し進めよ. 共産党員の即時釈放を要求せよ. 労働者農民を戦争と餓死から救ふものは, 軍事的警察的天皇制打倒の為に戦う.我が日本共産党に指導された幾百万大衆の大衆的行動のみだ



【続く】『赤旗』No.114(1933/1/20)「若干の敗北主義的分子に対する決定と宣言」⇒id:dempax:19330120