昭和6年[1931年] 婦人部

昭和6年版51頁】


■10. 婦人部


(1) 運動方針 政治テーゼ草案の婦人運動の戦術要旨左の如し


□a. プロレタリアートの勝利は生産に於て重要なる地位を占めつつある労働婦人を広汎に階級闘争へ組織することなくしては不可能なり


□b. 労働婦人層を組織内に獲得する為に闘争すること


□c. 労働婦人を男子と同一の組合に同等権利を以て加入させ党の側に獲得すると共に婦人の特殊地位を正当に評価し特別の委員会に組織する為に闘争すること


□d. 労働婦人中より積極的活動分子を養成すること


□e. 婦人参政権運動を曝露すること


赤旗第45号附録「婦人労働者間の活動に就て」に於ては, 組織形態として, 婦人世話役団, 婦人委員会, 婦人代表者会議, 婦人労働者大会等を挙げて居れり


(2) 運動状況 中央部其の婦人の組織に付ては詳ならざるも, 未だ整ひ居れるとは思われず, 目下専ら婦人の組織に努めつつあるものの如く, 赤旗に度々婦人運動の記事を掲載しつつあり


而して, 赤旗第48号, 第52号は党,共青等の各地方組織内に即時婦人部責任者の決定, 全協婦人部, 革命的反対派婦人部の組織, 全農婦人部独立反対等を強調し, 又,赤旗第49号, 第52号は党, 共青, 全協, 革命的反対派の各機関誌に婦人欄を創設すべきを説き, 赤旗第50号はソヴェート同盟への労働者使節中に婦人労働者を参加すべきを提唱する等, 婦人労働者の組織と獲得に力を注ぎ居れり


11.財政


[略]


第3. 地方の状況


[略]


第4. 日本共産党満州地方事務局


[略]


第5. 解党派