麻生徹男軍医撮影の写真に番号と標題を付けよう


手元にある麻生徹男氏撮影写真資料を使った本を古い順に挙げると


【A】千田夏光『'声なき女'八万人の告発--従軍慰安婦双葉社,1973/10/20


【B】『1億人の昭和史10不許可写真史』毎日新聞社,19751977/01/01[*1] p.62-p.65の写真9点の内, 5点は麻生徹男撮影の写真


【A'】千田夏光従軍慰安婦(正篇)』三一新書,1978/09/30 (A,A'に写真は掲載されていないが,写真についての証言がある)


【C】高崎隆治編・解説『十五年戦争重要文献シリーズ【1】軍医官の戦場報告意見集』不二出版,1990/02/20 ISBN:9784835010465 p.113-p.122に「付録2 写真資料10点 麻生徹男氏蔵(写真説明も麻生氏)」として手書き説明付きで一頁1枚の写真計10点を紹介


【D】金一勉編著『戦争と人間の記録/軍隊慰安婦徳間書店,1992/02/29 新装初版 巻頭白黒写真頁p.2上下 p.4上 p.7上下 計5点が麻生徹男氏撮影写真,p.59-p.65麻生徹男「元軍医の証言」は【E】『上海より上海へ』p.41-p.46「証言」と同じ内容[*2]


【E】麻生徹男『上海より上海へ--兵站病院の産婦人科医』石風社,1993/08/15 p.14-p.19に【C】の10点とトリミング前の1点,計11点を「■写真集 戦線女人考」に収録,【C】とは配列異なり,説明文も微妙に異なっている(【E】写真説明にはゴシックの標題があるが【C】には無い等), 【C】の説明文が旧かな使い(「野戰建築中隊」「楊家宅と云つた部落の跡があつた」等)であることから,【C】の方が古いと推測できる. 配列は【E】が慰安所の場所毎に纏められており分りやすい


【F】WAM『日本軍「慰安婦」問題 すべての疑問に答えます』合同出版,2013/11/05


「慰安婦」問題 すべての疑問に答えます。



【E『上海より上海へ』】の順に従って写真に番号と「(標題)」を付けておく




【1】p.14上「身体検査」【3】の身体検査会場となる小学校前での軍医と看護婦の記念写真



【3'】p.14下「身体検査にむかう慰安婦(トリミング前)」…この写真は【C『戦場報告意見集』】には無い


【2】p.15上「診察台」


【3】p.15下「身体検査にむかう慰安婦」の中央8人の女性の後ろ姿拡大,【3'】の写真の建物をトリミングした写真,【C】にはトリミング前の【3'】は無い


【4】p.16上「(楊家宅)陸軍慰安所の立札」


【5】p.16下「(楊家宅)慰安所規定」


【6】p.17上「楊家宅慰安所


【7】p.17下「(楊家宅)慰安所入口」以上【4】【5】【6】【7】は楊家宅慰安所関連の写真


【8】p.18「衛生サック・「突撃一番」」


【9】p.19上「民営の軍慰安所


【10】p.19下「(民営の軍)慰安所入口」【9】は【10】の前での軍医と看護婦の記念写真


10枚の写真の内,【B】『不許可写真史』に掲載されているのは【2】【3】【5】【6】【10】の5枚である

*1:ぶっくおふ価格税込105円

*2:現代史出版会/徳間書店,1977/12/30も同じ内容,面倒なので【D】のままとする