1968-09-25から1日間の記事一覧

『朝日新聞』1968/09/22(日曜日) 1-12【天声人語】

広津和郎氏は明治の文士広津柳浪の子である.柳浪は硯友社の異才といわれ,尾崎紅葉が弟子を多数持ったのと対照的に,そういうことを嫌ったという▼和郎氏の戦前の作品で広く読まれたのは『女給』である.「わたしゃ夜咲く酒場の花よ…」のメロディを覚えている人…