東京新聞 産經新聞 千葉日報 朝日新聞 2016/11/09 オスプレイの騒音

2016/10/24に行われた木更津でのオスプレイ騒音測定結果が木更津市に伝達された記事が,各紙に載ったので以下に紹介(東京新聞は2面=全国版扱い、朝日新聞産經新聞は千葉地方版)


2016/11/08 佐賀空港でのオスプレイ試験飛行の『しんぶん赤旗』記事を最後に紹介する。佐賀空港記事【オスプレイが飛び立つときと着陸するとき『ずしん』という響くような音を感じました】は木更津での【ホバリング時騒音測定は一定高度】では無視されている(オスプレイは地上から/へ 一定高度へ/から瞬時に移動?出来るのであろう)点に注目!

東京新聞 2016/11/09 2面【総合】[*3]

オスプレイとヘリ同程度


防衛省は8日、新型輸送機オスプレイの定期整備拠点に選ばれた陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)で10月に実施した騒音測定の結果、オスプレイの飛行時の騒音レベルは、駐屯地配備の大型輸送ヘリコプターCH-47 と同程度だったと発表した


防衛省によると、駐屯地から2キロ離れた地点の測定値は飛行時が62〜66dBと、喫茶店内と同レベル。ホバリング時には40〜50dB程度で、CH-47と同様に通常の生活音と同程度の騒音だった。駐屯地内ではホバリングの時だけ、オスプレイの騒音がCH-47を上回った

産經新聞 2016/11/09 23面【千葉】

木更津駐屯地「騒音に大きな変化生じない」

オスプレイ陸自機比較調査



陸上自衛隊木更津駐屯地(木更津市)で先月実施された米海兵隊の新型輸送機オスプレイ陸自輸送機の騒音比較調査について、防衛装備庁は8日、同駐屯地周辺の上空飛行時では「両機の騒音最大値は同程度」などとする調査結果をまとめ、木更津市に伝達した


この比較結果を受けて、木更津市は来年1月ごろから定期整備のためにオスプレイが飛来しても「周辺の騒音環境に大きな変化はない」と判断。同駐屯地周辺の安全や環境などに配慮した飛行運用について、米軍との協定を早急に締結できるよう防衛省に引き続き要請していく方針


騒音比較調査は先月24日、木更津市や同市議会の要請を受けて防衛装備庁が実施。調査では同駐屯地内の滑走路付近と約2キロ離れた木更津下水処理場航空自衛隊木更津分屯基地の3か所で各3回、両機の騒音レベルが測定された


防衛装備庁の発表などによると、オスプレイの飛行時(高度約270メートル)は、滑走路周辺で75〜dB▽同処理場で63〜69dB▽同分屯基地で62〜66dBを観測。これに対し、CH-47JAの飛行時(同240メートル)は滑走路周辺で75〜77dB▽同処理場で71〜78dB▽同分屯地で61〜64dBだった


一方、同駐屯地内でホバリングした際の騒音レベルは、同駐屯地内の測定地点ではオスプレイがCH-47の数値を地上9メートルで10〜15dB前後、同45メートルで5〜10dB前後上回る結果となった。だが、他の2地点ではそれぞれの生活音に紛れる程度の騒音レベルで、住民への騒音被害は最小限に抑えられる見通しだという


測定結果を受けて、同市の渡辺芳邦市長はオスプレイが飛来した場合でも「同駐屯地の周辺地域への騒音の影響に大きな変化は生じないことを確認できた」などとするコメントを発表した

朝日新聞 2016/11/09 25面【ちば首都圏】

オスプレイの騒音「陸上自衛隊機と同程度」

木更津市 協定早期締結求める


陸上自衛隊木更津駐屯地(木更津市)で防衛装備庁が先月24日に実施した米軍輸送機オスプレイの騒音測定について、同庁が8日、陸上自衛隊が現在使用しているCH-47 との騒音の比較結果を公表した。市は両機の騒音について「おおむね同程度」とし、安全や環境に配慮した運用などを盛り込んだ米軍との協定を早期に締結するよう防衛庁に要請していく方針だ


測定は


(1) オスプレイが離着陸経路として使う予定の高度約270メートルのコース


(2)CH-47が使用している高度約240メートルのコース


(3)地上高約45メートルと約9メートル、空中で停止するホバリング


をそれぞれ両機が飛び、駐屯地内外の3か所で実施した


2機がそれぞれ常用し実際の騒音差になる飛行コースでの比較では大きな差は出ず、正式に発表された9回の測定結果でオスプレイの騒音が上回ったのは1回だけだった。ホバリング状態では駐屯地内で測った6回分を公表し、オスプレイの85〜93dBに対し、CH-47JA は72〜84dB で すべてオスプレイが上回った


渡辺芳邦市長は「ホバリング時の騒音がオスプレイの方が大きかったが、離れた地点での測定では大差はなく、これまでの防衛省の説明の通りで CH-47 と大きな違いはなかったことを確認した」とコメント。測定に立ち会った市議や市職員、駐屯地周辺にいた住民らからも「オスプレイの方が音が大きい」などの声はほとんど聞かれなかった


同駐屯地では来年1月から、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の24機と、佐賀空港への配備計画がある陸上自衛隊の17機のオスプレイの整備を行う。常時、数機が駐機するとみられる


市企画部の担当者は「2か月後と迫ってきた。防衛省に安全運用などを盛り込んだ協定を米軍と早急に結ぶよう求めていく」と話した(堤恭太)

朝日新聞 2016/11/09 25面【ちば首都圏】核廃絶へ共に行動/平和首長会議 総括文書を採択

核兵器の廃絶を目指す世界各地の都市が加盟する「平和首長会議」(会長=松井一実広島市長)の国内加盟都市による総会は8日、佐倉市で二日目の会議があり、総括文書を採択して閉会した。総会には全国111市区町村から計185人が出席した。 〜以下省略〜

千葉日報 2016/11/09 1面

木更津駐屯地 陸上自衛隊ヘリと「同程度」オスプレイ騒音測定で


防衛省は8日、陸上自衛隊木更津駐屯地(木更津市)で実施した米海兵隊の新型輸送機「MV-22オスプレイ」と陸上自衛隊の輸送ヘリコプター「CH-47JA」の騒音比較の結果を市に伝えた。防衛省が公表した測定結果によると、駐屯地内でのホバリング状態を除き、両機の騒音に大きな違いはなかったという


騒音比較は10月24日、駐屯地内外の3か所を測定地点として行われた。離着陸時に使う駐屯地海側の飛行ルートを周回した際の騒音の最大値は、駐屯地内の測定地点でMV-22オスプレイが75dB、CH-47JAが77dBなどで、防衛省は「いずれの測定地点でも(両機の騒音は)同程度」とした


駐屯地内でのホバリング状態での騒音は、駐屯地内の測定地点でオスプレイがCH-47JAを上回ったのが、駐屯地外の2地点では、両機とも周囲の生活音と区別出来ない程度だった


同市の渡辺芳邦市長は「騒音が周辺地域に及ぼす影響に大きな変化は生じないと確認できた」とのコメントを出した

しんぶん赤旗2016/11/09 4面【政治・総合】

オスプレイ飛来爆音とどろく 佐賀空港

1機でも「極めてうるさい」レベル


陸上自衛隊オスプレイの県営佐賀空港(佐賀市川副町)への配備をめぐり、防衛省は8日、米海兵隊オスプレイ1機による試験飛行を同空港周辺で行いました



試験飛行は、配備受け入れ是非を判断する佐賀県山口祥義知事が、地元住民側から爆音などを実際に体感しないと配備の影響が分からないとの声を受けて同省に要請したもの、住民は実際の運用に近い2機以上の編隊飛行での実施を求めていました


午前10時15分ごろ、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のオスプレイが初飛来。空港周辺の上空300m以上を旋回する3つのルートを飛行しました。滑走路への離着陸を繰り返すたび、ひときわ大きな爆音が滑走路から200m以上離れたターミナル屋上の展望デッキにもとどろきました


騒音状態を独自に測定した県有明海漁協によると、滑走路南側400m前後の有明海に面する堤防の測定器から「極めてうるさい」に分類され、聴覚機能に異常をきたすレベルとされる最大111dBを瞬間的に計測。日本共産党県議団事務局の測定でも最大110dBを記録しました


終了後、九州防衛局の川嶋貴樹局長は、記者団に対し、地元が求める2機以上での再度の実施についてこれ以上は求められないと難色を示しました

県民ら配備反対集会


佐賀空港周辺ので米軍オスプレイによる試験飛行が行われる中、「オスプレイ配備反対佐賀県連絡会」は8日、空港西側で配備反対の集会を開き、約50人が「」と唱和しました


午前時分に佐賀空港東側からオスプレイが飛来。独特の重低音が響き渡る中、参加者は双眼鏡などで上空を飛ぶオスプレイの姿を確認しました。編隊飛行でなく1機だけの飛行に、参加者からは「あんな上空を飛ばれたら、よくわからん」などの声が出されました


池崎基子事務局長は試験飛行後「騒音もそうだが威圧感と恐怖感をものすごく感じた。オスプレイは戦争で使う道具ということを改めて認識した」とのべました


集会に参加した丹千代子さん(80)=佐賀市在住=は「オスプレイが飛び立つときと、着陸するとき『ずしん』という響くような音を感じました。県知事の態度が曖昧であってはいけない。沖縄のようになるのは明らかだ」と感想をのべました


集会では県労連、新婦人佐賀県本部、安保破棄福岡県実行委員会が連帯の挨拶をしました


F-35B岩国配備山口県知事が容認


山口県岩国市の米軍岩国基地に…[*1]




*1:事故の発表を受け、二転三転中