「流血の記録 砂川」での西本敦師の発言

亀井文夫編集「流血の記録 砂川」で 西本敦師の登場は


(32')1956年10月14日 測量隊と武装警官隊が「栗原むらさんの家を目指して(畑の中を)最短距離を走って」[亀井文夫と共に警官隊の進入経路を予測していた]日本山御出家と相対峙する 武装警官隊が殴りかかるところでフィルムがなくなる[*1]


(34') 病院で 殴られてぼこぼこになった西本敦師


(49')10月15日 総決起集会 病院から参加した負傷者等挨拶の場面

*1:亀井文夫『たたかう映画 ドキュメンタリストの昭和史』岩波新書 新赤82,1989/08/21,p.142
ISBN9784-0043-0082-3
たたかう映画―ドキュメンタリストの昭和史 (岩波新書)

武装警官隊と対峙して

ナレーション「[武装警官隊が]畑を突っ切り栗原むらさんの家を目指して最短距離を走って行きます」御出家集団の御題目唱和「南無妙法蓮華経」「南無妙法蓮華経」西本[ゆっくりと]「只今は南無妙法蓮華経と皆様の良心を拝ませていただきました 警官の皆さん 国を守るために 良心を呼び覚ましてください」… 団扇太鼓と御題目唱和 遠くに聞こえる「民族独立行動隊」の歌声 … 警官隊が襲いかかる

10月15日 政府の「測量中止」声明を受けての総決起集会

病院から参加した負傷者が壇上で訴える ナレーション「負傷した僧侶が立ちました」西本敦「南無妙法蓮華経 …」「全国の皆さん 長い苦しい斗いでありました … おめでとうございます」「思うんですが 狂った国家権力と結び付いた青いヘルメットを被った人々にも良心があるように この日本の国をはっきりと正しい平和と独立の国にする手の握れる日まで」「あらゆる迫害に負けてはなりません 忍ばなければなりません」「流される血は流さなければなりません 失われるいのちは失わなければなりません」「そのあとに必ず勝利と平和な独立の日本がやって来ると お互いに確信して …[拍手と歓声で聞き取れない]」

出典

岩波DVD『シリーズ日本のドキュメンタリー政治・社会編[3]』[*1] 亀井文夫編集『流血の記録 砂川』1956年,55分 岩波書店ライブラリー版(分売不可)IWADV-201 ISBN978-4-0013-0191-5
岩波DVD シリーズ日本のドキュメンタリー 政治・社会編(第1回)ライブラリー版 [DVD]

*1:『日本のドキュメンタリー政治・社会編[3]』内容

亀井文夫編集『流血の記録 砂川』1956年 55分 白黒 日本ドキュメントフィルム

時枝俊江『町の政治 べんきょうするお母さん』1957年 32分 白黒 岩波映画製作所

川本昭人『私のなかの広島』

川本昭人『おばあちゃん頑張る』