朝鮮教育史(抄)

朝鮮教育史

    宋枝学 訳編

【第6章】1910年〜1945年までの時期

1910年朝鮮を占領した日本帝国主義者は1911年8月反動的ないわゆる「朝鮮教育令」を公布した。それによれば朝鮮の学生にたいする教育は「教育にかんする勅語の趣旨にもとづいて忠良な国民を育成することを本旨とする」(第2条)となっている。この目的を達成するために日本帝国主義が提起したのは



(1)朝鮮人学生をいわゆる「忠良な」日本の皇国臣民にする方向にそって道徳教育を強化する


(2)朝鮮の民族文化の抹殺とあわせて日本語のいわゆる「国語化」


(3)植民地経営の課題に適合ししかも少ない経費による初歩的な実業教育の強化



ということであった