『しんぶん赤旗』2015/09/01 1面「8.30大行動を力に/戦争法案廃案へ追撃」
軍事用語が勇ましい「追撃」記事の最初に22歳大学生の「10万人行動」感想
【見出】止めるため声かけ続ける[文中, 太字強調は記事紹介者]
「国会10万人行動」に参加したSEALDs(シールズ)の矢部□□(22)さん=大学4年生
国会前の光景を目の当たりにして兎に角, 感動の一言です. その場に参加した, 何十万分の一人として, 国会前に立てたことがとても嬉しかったです
僕たちはこの間, 戦争法案に抗議する場をつくってきました. 現場ではいつも, 給水や警察官との対応など, おとなの方が親身にやってくれています. この行動は決して学生たちだけでは出来ませんでした
実は, これから先のことを少しネガティブに思っていました. でも, 国会前を見て変わりました. もっと国会前や全国各地で集まれるしもっと出来ることがある
今回, 全国各地で反対の行動をしている同世代の人とも会いました. 一緒に声をあげる仲間がいることは本当に嬉しい
戦争法案を止めるためにこれからも一人でも多くの人に声をかけ続けます
引用太字強調部分の検討の前に, 休憩…
「つまらん連中が上に立ったから、下の者が苦労し、流血を重ねたのである」美能組組長・美能幸三
三馬鹿大将の世界
【1】 矢部氏の言う【おとなの方】すなわち社会運動の諸先輩
若い世代の面倒を見る・応援することは悪いことではないだろう. 同時に若い世代を鍛え育てる観点も必要.
【小さな親切, 大きなお世話】若い世代の仕事を代行してあげようなんて善意は若い世代を去勢するだけだ.
なお, 自称【あざらし革命防衛隊(SEALs)】なる紛らわしい団体名を自称する運動ごろ(のま語録参照)はいかがわしさを発散しまくっている[*1]
【2】 矢部氏本人
『東京新聞』に連載された「SEALDs VOICE」記事を読むとSEALDsの個々のメンバーは多様な意見を持っているようだ. 此処で問題にするのはあくまで赤旗記事に載った矢部氏の発言…太字強調した部分…にかぎっており, SEALDs批判などというだいそれたことを述べるつもりの無いことを予め宣言しておく
【僕たちはこの間, 戦争法案に抗議する場をつくってきました】 【現場ではいつも, 給水や警察官との対応など, おとなの方が親身にやってくれています】
国会周辺は公安条例により示威行動は禁止されており【警察官との対応】は法的には本来, 不必要, 抗議・請願行動の法的根拠は日本国憲法
自分たちだけでは手の廻らないところを諸団体に手伝って貰うこともあるだろう
原則として【警察官との対応】は不必要なのだから,公安警察と談合する必要はない. 警備当局との間でお互いの面子を立てた談合を買って出る【大人の方】には用心した方がよいだろう. だいたい既に向こうに取り込まれているのだから…胡散臭い事に気付いたら即座に叩き出すこと[*2]
その筋への対応は, その道の専門家である弁護士団体に頼む…なら分かるんだけどね
【警察官との対応など, おとなの方が親身にやってくれています】には, 主体性が欠けているように読める. 【大人の方】にお膳立てして貰って何が【僕たちはこの間, 戦争法案に抗議する場をつくってきました】なんだ?【抗議する場】とか【運動をつくる】ことを消費の一種かのように矢部氏はとらえているのか?大学生として,22歳の大人として恥ずかしくないのだろうか.
矢部氏は様々な後方支援に支えられていることを知っている分, マトモなのかも知れない
【3】恥ずかしい記事を平気で公表する赤旗記者と編集
22歳大学生のなさけない発言を記事にするしんぶん記者なり編集もなさけない. 今時の22歳大学生はこの程度しか乳離れ出来ていないのだろうか[*3]