下書き

今から35年の昔にさかのぼるが第一次世界大戦で連合国側に加わった日本は,ドイツ領のマーシャル群島の奪取を企てた. 日本の旧海軍がサイパン島に上陸しこれを占領したのが大正3年10月のことであった


無聊にくるしんだ水兵が島の女を探したが言葉が通じないので椰子の木かげで手をパンパンたたくとチャムロ族の女がやって来たのである. 水兵は彼女たちの好む品物をやってその黒い体を自由にすることが出来た. 日本人は神社に礼拝するときや,料理屋で女中を呼ぶときや,池の鯉を集めるときに手をパンパンたたく習慣を持っているが,このパンパンという音が,サイパン島で売笑婦の異名になろうとはまったく想像もつかなかったことであろう