1985-07-01から1ヶ月間の記事一覧

被団協結成,運動分裂のなかで

⇒id: dempax:19850704 入力中

被爆者としての自覚確立へ

第二次世界大戦後の1945年9月,アメリカ占領軍はすかさずプレス・コードをしき,原爆被爆の実相と被爆者の実情についての報道をはじめ,原爆症の治療研究や原爆にかかわる文学作品にいたるまでその発表を禁止した. また大統領命令による米国原爆傷害調査委員会(…

【問題の所在】

今年は第二次世界大戦終結40年,被爆40周年である. 当時三発しかなかった米軍の原爆が広島,長崎に投下されてから40年を経過したが,世界では核兵器保有が五万発という超核軍拡(広島型原爆の100万倍)となっている 核兵器保有国もアメリカ一国から社会主義国ソ連…

被爆者運動と党の先駆的役割

【出典】日本共産党中央委員会理論政治誌『前衛』1985/7月号 p.45 被爆者運動と党の先駆的役割 斉藤義雄

不可欠な存在

ごく限られた形ではあるが広島での原水禁運動誕生の意味を探ってきた. これは誰が運動の先鞭をつけたかという詮索ではないし,過去の誤りの暴露的な揚げ足とりでもない. 現在の運動にあらわれているさまざまな動きを正確に評価するための一つの視点を提供でき…

運動誕生のドラマは語る

40年前は口にすることさえ許されなかった民主主義という言葉が,戦後は当然のように使われるようになったのに原水禁運動の歩みは似ている. そうした前進のなかで,かつて敵視した民主主義の名で反共をこととする動きが生まれてきたのと同様に,かつて原水禁運動…

【資料】村中好穂/原水禁運動の誕生と日本共産党 2/End

運動誕生のドラマは語る

続き⇒id:dempax:19850702

日本共産党と市民

米軍占領下の広島の原水禁運動については本誌一月号の拙稿「『ヒロシマ』と『東京宣言』」でふれたので,重複を避けて別の角度,共産党と市民のかかわりあいの面から見てみることにする 一見がんじがらめの弾圧体制下で,原爆反対の声がどのようにして結集され…

原爆投下をめぐる対立

最初に断っておくが「市民」の名で共産党を排除しようとしている勢力と同じ次元で論争しようというのではない. つまり,市民と政党を対立関係に置く誤りを明らかにし,その両者の正しいかかわりあいによって原水禁運動が生まれ発展したヒロシマの事実を語ろう…

【問題の所在】

いまに始まったことではないが,市民あるいは市民運動の名で政党を誹謗排除する策動が執拗に繰り返されている. 原水禁運動の分野でそれはとくに目立つようだ. おそらく「思想・信条をこえた運動だから政治とは無縁」と言い張れるという底の浅い読みがあるから…

【資料】村中好穂/原水禁運動の誕生と日本共産党

【出典】日本共産党中央委員会理論政治誌『前衛』1985/7月号 p.36 原水禁運動の誕生と日本共産党 村中好穂