1950-08-01から1ヶ月間の記事一覧

峠三吉「炎の季節」『原爆詩集』から

炎の季節 峠三吉 『原爆詩集』から FLASH! 全市が 焚きこめられた マグネシュームのなかで 影絵のように崩れる 音ではない それは フワリと 投げ出された 埋められる瞬間の とおい おのれ, 千万の硝子の飛散。 鉛より重い古びた梁木 どたりと壁土が とどめを…

参考文献

村中好穂/原水禁運動の誕生と日本共産党 日本共産党中央委員会理論政治誌『前衛』1985/7月号 p.36 http://d.hatena.ne.jp/dempax/19850701 山代巴『山代巴文庫第II期第4巻 原爆に生きて』径書房,1991/07/25 牧原憲夫『山代巴 模索の軌跡』而立書房,2015/04/2…

峠三吉『原爆詩集』【出典】

初出…『われらの詩』No.12(1951/09/20) 同時期,自家製孔版印刷500部製作 峠三吉『原爆詩集』青木文庫-48- 解説…なかの・しげはる,1952/6/15(初版) 1964/10/1(7版) 峠三吉『新装・愛蔵版 原爆詩集』合同出版,1995/03/15[*1] ISBN4-7726-0185-6 峠三吉・増岡敏…

峠三吉「1950年の8月6日」『原爆詩集』から

(id:dempax:19910725) 1950年の8月6日 峠三吉 『原爆詩集』から 走りよってくる 走りよってくる あちらからも こちらからも 腰の拳銃を押えた 警官が 馳けよってくる 1950年の8月6日 平和式典が禁止され 夜の町角 暁の橋畔に 立哨の警官がうごめいて 今日を…