1948-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『服部之総著作集 3 歴史論』理論社,1955/06/15 p.242-p.259

【7】 「最新25年間に,諸状勢は甚だしく変化したけれども,この『宣言』のなかに展開されている一般的原則は,大体においてはいまもなお,その完全な正しさを保持している. 個々のことは,ところどころ,改めねばならぬものがあるであろう…」(『宣言』1872年ドイ…

服部之総「ドイツ・小ブルジョア・イデオロギー」(抄) 2/

羽仁君はそのリッケルトに,ハイデルベルヒ大学で学ぶしあわせをもった人である. 自分について恥をさらせば,わたしは哲学でも史学でもなく,羽仁君と同じ東大で志賀義雄と一緒に社会学を専攻したのであるが,恥をさらすという意味は,志賀もわたしもあらかじめ「…

下書…服部之総「ドイツ・小ブルジョア・イデオロギー」(抄)

ふたたび西周に話を戻せば,かれはその当時陸軍省四等出仕筆頭文官で,あと7年たつと,ポツダム宣言受諾の日まで効力をもった「軍人勅諭」の執筆者となって,男爵たるべき基礎をつくるのであるが,先に引用したかれの韓図から俾歇児に及び,墺及斯多・■度から寳雑…