1923-09-01から1ヶ月間の記事一覧

富豪の邸宅開放/埼玉・千葉両県も戒厳令/五日の臨時閣議に於いて決定

五日午前十時から永田町首相官邸に於いて臨時閣議を開き 山本首相始め各大臣全部出席 後藤内相より罹災民の現状並に救護の状況を 田中陸相より警備の状況並に陸軍の食糧供給の現況等を始めとし犬養逓相・田農相その他より震災善後措置の各報告あり 協議の結…

四萬五千坪を御開放/罹災者の仮屋建設のため

宮内省では罹災者救済の為仮屋を建設の計画があるので必要な場合は芝離宮 高輪東宮御所其他を開放して使用に供する筈で其の見込み坪数は左の通りである 芝離宮内約二千坪▲高輪東宮御所内約一千坪▲新宿御苑内約二千坪▲深川猿江御料地の中約二千坪▲上野公園の…

各宮邸の御開放

久■宮殿下を始め各宮家にはその御庭園を特に避難民の為に開放され給ひ 更に御座敷まで開放され 避難民は何れもその御心にいたく感泣している 然るに富豪の大部分が門戸を堅く閉して一歩も入れない者が多いので一般に怨嗟の聲が高い(高崎電話)

有難き大御心/全国御料林の材木下賜/勅使をして御利用

聖上陛下には痛く大御心を悩まさせられ■に一千萬圓御内■金を御下賜せられ四日には午前七時四■侍従武官を横濱に同八時倉賀野武官を横須賀に亀井侍従を東京市内にそれぞれ差遣せられ御慰問あらせられたが今回更に全国各地の御料林から材木を伐採し東京並に近縣…

【2面】流言蜚語を取締る/「罰せられます」のびら

流言蜚語を取締る 「罰せられます」のびら 警視庁では流言蜚語の盛んなるため左の如きびら十萬枚を配布した - ありもせぬことを言い触らすと処罰されます 朝鮮人の凶暴や大地震が再来する 囚人が脱監した等と言い伝えて処罰された者は多数あります 時節柄皆…

■流言浮説取締令

が 掲載されている 流言浮説取締令 勅令 朕茲に緊急の必要ありと認め枢密顧問官の諮詢を経て帝国憲法第八条第一項[ *1 ]に依り治安維持のためにする罰則に関する件を裁可しこれを交付せしむ 御名御璽 摂政名 九月七日内閣総理大臣 各省大臣副書 出版通信其他…

■支払猶予の緊急勅令

== 略 == に続いて

■暴利取締令 勅令

朕茲に緊急の必要ありと認め枢密顧問官の諮詢を経て帝国憲法第八条第一項に依り生活必需品に対する暴利取締の件を裁可しこれを公付せしむ 御名御璽 摂政名 九月七日 内閣総理大臣 各省大臣副書 震災に際し暴利を得るの目的を以て生活必需品を買占若くは売惜…

【1面】流言浮説取締令 勅令

『大阪朝日新聞』NO.14995(1923/9/7[金曜日])1面には

『回想八十八年』「関東大震災に遭遇」

関東大震災に遭遇 [ p.286 ]大正12年(1923年)9月1日 大震災が発生した 私は滝山町([現在の]銀座6丁目)[朝日新聞]社屋の4階にいた 大変な揺れ方で 机に掴まっていても倒れそうになる 外を見ると 大きな日本料理屋の屋根瓦が ザザー と一気に落ちて行く 凄まじ…

出典

石井光次郎『回想八十八年』カルチャー出版社,1976/12/10 p.286-p.291 [……] は紹介者による補足

石井光次郎『回想88年』第V章 朝日新聞社時代「関東大震災に遭遇」

石井光次郎( ⇒ 日本語ウィキ )東京朝日新聞営業局(大震災当時)が記録した正力松太郎警視庁官房主事の新聞記者への伝言

佐野眞『巨怪伝』「虐殺と伝令」から(要旨)

東京朝日新聞本社(現在の銀座6丁目)は倒壊を免れたものの 大火のため 一日夜に 帝国ホテルへ臨時編集部を移す 食糧が無いので 石井はかつての同僚 正力松太郎 から食糧を手に入れるよう「あそこには食い物と飲物が集まっているに違いないから持てるだけ貰っ…

出典

佐野眞『巨怪伝 上』文春文庫 さ/11/3 p.103 - p.105 より 孫引き(要旨) 佐野眞『巨怪伝』の記載 が何に基づくかは不明 は石井光次郎『回想八十八年』カルチャー出版社,1976/12/10 p.286 - p.305「V. 朝日新聞社時代」→「関東大震災に遭遇」のうち p.290(帝…

石井光次郎氏の記憶する 正力松太郎警視庁官房からの伝言(1923/9/2

東京朝日新聞営業部長 石井光次郎氏の記憶する 正力松太郎警視庁官房主事の伝言